乳児ボツリヌス症ってどんな病気？
ボツリヌス菌は土・川・海をはじめ自然界のどこにでもいる菌です。
この菌は非常に熱に強く、家庭での通常加熱ではなかなか死滅しません。
離乳食を完了する１歳頃になると腸内環境が整い、食事などでボツリヌス菌が入ってきても腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常では何も起きません。しかし１歳未満の赤ちゃんは腸内環境が未熟であり、腸内でボツリヌス菌が増殖してしまいます。
症状は数日間続く便秘、全身の筋力低下、哺乳力低下、泣き声が小さくなる、表情が乏しくなるなどの症状が出ます。ほとんどの場合は適切な医療によって治癒しますが、まれに亡くなることもあります。
予防方法は？
甘くて栄養価の高いハチミツですが、土壌に生える花から蜂が蜜を集めるため、ボツリヌス菌を含む場合があります。一般的に個包前に加熱されません。
※すべてのハチミツにボツリヌス菌がいるわけではありません。
１歳未満の赤ちゃんには、ハチミツを与えないようにしましょう。
ハチミツ入り飲料、パンやお菓子などハチミツを含むものも摂取しないようにしましょう。
１歳を過ぎたらハチミツを摂取しても問題ありません。
(厚生労働省リンク)
ハチミツ以外に避けた方が良いものは？
黒糖・自家製野菜ジュース(スムージーなども含む)井戸水などにも注意が必要です。
いずれも加熱処理時間不足によるものです。
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