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執筆者の写真すえふじ小児科

子どもの脱水


随分涼しく熱中症の心配は少ない季節なりましたね。

冬場も子どもにとって、水分は大切です。

今回は「こどもの脱水」について、案内します。

人の体は約60%は水分でできているって知っていますか??

体をつくっている細胞にはタップリの水分が含まれています。実はその水分の割合は、年代によっても異なり、子どもは70~80%と言われています。成人で60%、老人では50%。水分が多い若い世代の方がみずみずしい肌なのも納得です!

脱水は、体の水分(体液)が欠乏しておこります。

体液には水分の他にナトリウムイオン、カリウムイオン、塩素イオンなどの電解質が含まれており、単に水分が不足するだけでなく電解質も不足します。

子どもは大人に比べて脱水をおこしやすく、注意が必要です。

その理由は・・・体のつくり、機能の影響も大きいです。

☆子どもが脱水になりやすい理由

①体がしめる水分の割合が高く、出て行く水分も多い

②体重あたりの不感蒸泄(発汗以外に呼気や皮膚から奪われる水分)が多い

③腎臓の機能の発達が十分ではない

④自分の意志で水分補給できない

⑤脱水の原因となる病気にかかりやすい

☆脱水の判断の目安は??

体が乾いているよ~!というサインを見逃さないこと。

おしっこの量は??涙は出ている??唇の乾きはどうでしょうか??

脱水になると、

尿量が少ない、尿の色が濃い、唇が乾燥していてよだれも少ない、泣いているけれど涙も出ないという状況になります。微熱が続くなども脱水の影響ということもあります。

頭痛、吐き気、いつもの元気がなくぼんやりしている等も要注意です。

急激な脱水や、長期間不足した状態が続くと、皮膚の張りがなくなったり、体重が減ったり、重度になるとショック状態!となることもあります。

☆脱水にならないために

・日頃からこまめな水分・塩分補給

水分補給をする時に、あわせて塩分の補給も行いましょう。水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクや経口補水液、また水や麦茶には塩や梅干しなどを足して塩分も補給しましょう。喉が渇く前からこまめな水分・塩分補給が脱水症、熱中症予防には大切です。高熱で食欲がないという時期は、野菜スープ、うどんのお出汁などもおすすめです。

元気なときも常日頃から、水分と塩分の補給を心がけましょう。

・室内でも要注意!!

脱水や熱中症は炎天下だけではなく湿気の多い時期や曇りの日、夜間、屋内でも起こります。湿度が高い、日差しがきつい、風がない、急に暑くなったなど、体内の熱を体外にうまく放出できず体を冷やせない状況にある時は、どんな時どんな場所でも注意が必要です。

赤ちゃんは自ら水分を摂ることはできません。日ごろからこまめな水分補給を心がけましょう。

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